ESSヨットクラブ


メインセールに関する儀装品の使い方
メインセールのセールカーブを風にあった形にする為に、カニンガム、アウトホール、ブームバング、を調整します。これをうまく組み合わせる事によって、風域に応じたセールカーブを作り、なおかつボートスピードをあげる事ができるのです。
セールの名称と基本動作
先ずメインセールをあげ、先ずカンニンガム、アウトホールを調節します。メインセールの状態は、ルーズフットになっています。
次にアウトホールを徐々に引っ張るとクリューがラフから遠くなり、セールの深さは、浅くなります。
カニンガムを引くと、ラフのしわがなくなり、ドラフト(セールカーブの一番深い場所)は、前方へ移動します。

メインシートトラベラー
トラベラーの位置によりセールのよじれ(ツイスト)を加減しリーチを適切にコントロールする。又セール全体の出し入れの調整ができ、トリムの角度を変える事ができる。
クローズホールド時トラベラーを風上側に移動するとリーチがふくらみ、風下側に移動するとリーチがきつくなる。

簡単に言えば風が弱い上り時やリーチング(上り以外)の時ほどせセールを深くし風をつかまえ、上り時の風が強くなるほどセールを浅くし風をながす。と言うことです。

動作の目安
走りかた ブームバング カニンガム アウトホール トラベラー
@微風の上り&
            リーチング
やや強く 緩め 緩め 上り・風上
リーチング・
風下
A中風の上り&
         強風リーチング
強く やや強く やや強く 上り・中央
リーチング・
風下
B中風から強風の上り やや強く ブラックバンド
まで引く
ブラックバンド
まで引く
風下
ただし、波のコンディション、セールカットや艇の性能によりいちがいには言えません


 

セールカーブの例(船によって違いは多少有ります。)
@
ドラフトは、中央
カニンガム・アウトホールは、緩めている。
微風では、良いセールカーブになり艇速がでる。
A  
ドラフトの位置は前から約45%
カニンガムを引く、アウトホールを緩め。
マストが曲がりドラフトが後方にあるため上り性能は悪い
B
ドラフトの位置は前から約35%
カニンガムはブラックバンドまで引く、アウトホールもきつく引く、
強風時の上りで理想的な形


以上メインセールに関する儀装品、セールカーブについてでしたが、状況により変わってきますのであとは、
実際に乗りこなして自分及びその船のベストトリムをつかむしかありません。

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